2007年05月23日

将棋のタイトル


女流棋士独立問題やコンピュータ対人間の対局など、何かと話題に上ることの多かった将棋界ですが、女流棋士独立問題やコンピュータ対人間の対局については別の機会にお話しするとして、今回は違う話をしたいと思います。

現在、森内俊之名人に郷田真隆九段が挑戦している第64期名人戦七番勝負が行われています。郷田九段の2連勝の後に森内名人が2連勝して、2勝2敗のタイとなっています。

名人戦といえば、昨年は世間を騒がせました。いわゆる名人戦問題です。名人戦の主催を毎日新聞社から朝日新聞社に移管しようとした日本将棋連盟執行部でしたが、最終的には毎日新聞社と朝日新聞社の共催という形で決着しました。これを受けて、現在行われている名人戦は毎日新聞単独主催の最後となり、次回の名人戦からは毎日新聞と朝日新聞の共催となります。

将棋界には現在7つのタイトルがあります。7つのタイトルを序列順に並べてみると、次のようになります。

○竜王(読売新聞社主催)
○名人(朝日新聞社・毎日新聞社主催)
○棋聖(産経新聞社主催)
○王位(新聞三社連合主催)
○王座(日本経済新聞社主催)
○棋王(共同通信社主催)
○王将(スポーツニッポン新聞社・毎日新聞社主催)

(なお、序列3位以降は序列が同列のタイトルもあるのではないかといった異論もあるかと思いますが、日本将棋連盟のHPに掲載されている順で序列とします。)

名人が序列トップではないのか?といった疑問をもつ方がいるかと思いますが、竜王が序列トップで名人はその次になります。これは、竜王戦創設の際に竜王戦を序列トップにしたいという読売新聞社の意向があり、賞金を全タイトルの中で最高額とすることで日本将棋連盟と決着したためです。竜王戦の創設を機に、名人は竜王に次ぐ序列2位となりました。

竜王戦が創設された1988年以来、竜王戦の序列トップが続いてきました。賞金も竜王戦が全タイトルの中で最高額を維持してきました。ところが、名人戦が毎日新聞社と朝日新聞社の共催となり、名人戦の賞金が竜王戦の賞金を上回ることになりました。日本将棋連盟は、名人戦の賞金が竜王戦の賞金を上回るのを受けて、竜王戦の契約が残っている2008年までは竜王戦が序列トップであることを述べています。2009年からの竜王戦の契約で賞金額や序列がどのようになるのか注目です。

さらに、各タイトルの違いについて少しだけ述べたいと思います。

名人戦は七番勝負ですが、タイトルによって五番勝負であったり七番勝負であったりします。また、名人戦は1局を2日にかけて行う2日制で実施されますが、タイトルによって1日制であったり2日制であったりします。さらに、名人戦は持ち時間が対局者それぞれに9時間ですが、タイトルによって持ち時間が異なります。各タイトルでは次のようになります。

○竜王戦・・・七番勝負・2日制・8時間
○名人戦・・・七番勝負・2日制・9時間
○棋聖戦・・・五番勝負・1日制・4時間
○王位戦・・・七番勝負・2日制・8時間
○王座戦・・・五番勝負・1日制・5時間
○棋王戦・・・五番勝負・1日制・4時間
○王将戦・・・七番勝負・2日制・8時間

名人戦第5局は5月30日・31日に行われます。

posted by はくしん at 21:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他
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